基板や電子部品、生産日時などの情報を印字したラベルを基板に貼り付けます。基板上の余白スペースや電子部品上にもラベルを貼ることができるため、貼付場所選択の自由度が高くなります。加えて、高精細な印字によって抜群の読取品質が可能となり、とても安心です。マウンターなどの既存設備を利用すれば、すぐにトレーサビリティを導入できるというメリットもあります。またレーザマーカと異なり、基板を傷付けたり、レーザ印字時のススや臭いが発生する心配はありません。
レーザで基板に文字を焼き付けます。レーザで基板が傷んだり、印字スペースがないと使用できなかったりするため、導入には注意が必要です。また、基板素材によっては読み取りが困難なケースもあります。(表2参照)
| 検討項目 | ラベル | レーザ |
|---|---|---|
| イニシャルコストを抑えて導入できる | ◎ | × |
| 既存基板でもすぐに導入できる | ◎ | ×※1 |
| パターン上への印字・貼付ができる | ◎ | × |
| 印字・貼付における基板損傷がない | ◎ | × |
| 印字・貼付の際、ゴミやカスが出たり変な臭いがしたりしない | ◎ | × |
| 印字・貼付する基板素材を選ばない | ◎ | △ |
| リーダでの読み取りがしやすい | ◎ | △※2 |
※1 レーザの場合、印字スペースの確保が必要です。
※2 レーザの場合、読み取りができない基板素材があります。(表2参照)
| 基板素材 | ラベル | レーザ |
|---|---|---|
| フレキシブル樹脂 | ◎ | ×※3 |
| 紙フェノール樹脂 | ◎ | △ |
| ガラスエポキシ樹脂 | ◎ | △ |
| セラミック樹脂 | ◎ | △ |
※3 レーザの場合、読み取りができません。
| 製造ライン/トレーサビリティタイプ | ラベル | レーザ |
|---|---|---|
| EMS(エレクトロニクス・マニュファクチュアリング・サービス) | ◎ | △ |
| 多品種少量生産ライン | ◎ | △ |
| 単品種大量生産ライン | △ | ◯ |
| 製品ライフサイクルの短いライン | ◎ | △ |
| 製品ライフサイクルの長いライン | △ | ◯ |
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